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肺がんの発見に使われる人間ドックの検査内容は?

time 2023/05/06

肺がんの発見に使われる人間ドックの検査内容は?

肺がんは近年日本人の間で増えている病気です。すべてのがんのうち、死亡率が男性では1位、女性では2位の病気です。ちなみに、女性の死亡率1位のがんは大腸がんとなっています。肺がんには種類があり、奥の方にできやすい腺がん(抹消系がん)、中央部や気管支の太い部分にできやすい扁平上皮がん(肺門型がん)などがあります。

このうち、日本人に多いのは腺がんと言われています。腺がんは特に症状が現れにくく、人間ドックを受けたら発見されたなどというケースが多いがんです。扁平上皮がんの方も初期症状はありませんが、進行すると血痰・胸痛・息切れ・食欲不振・発熱・背部痛・体重の減少などが起こることがあります。人間ドックでは、肺がんの有無を調べる目にまず胸部単純X腺検査と喀痰検査を行うことが多いです。

その他、オプションとして腫瘍マーカー検査が行われることもあります。X線は特に腺がんの有無を調べるのに有効です。こちらだけでは扁平上皮がんが発見出来ない可能性が高いので、喀痰検査を合わせて行います。ただし、X線撮影だけでは1cm以上のがんでないと発見出来ないことがデメリットになります。

また、喀痰検査では血痰の有無を見ますが、かなり進行した扁平上皮がんでないと血痰が出ないことが多いです。これだけでは不十分と感じたら、人間ドックでさらに精密に胸部CT・PET-CT・気管支内視鏡・生検・擦過細胞診(さっかさいぼうしん)などを行う詳しい検査を受けると良いでしょう。

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